ある日、俺が最近仲良くなったヤツらと公園遊んで、服や身体を泥だらけにして帰ってくると、父さんに思いっきり腹を殴られた。




「何で汚して帰ってくるんだ!お前は商品なんだよ!!執事のように、俺の言う通りにだけしてればいいんだ。



……そしたら、この家は大金持ちの家になる」







そう言って、父さんは妖しく微笑んだんだ。




「……ごめんなさい」





いきなり態度が豹変した父さんに、俺はただ怯えて謝ることしか出来なかった。





俺の父さんは、所謂人物画というものを描く人で、俺はそのモデルになるために整形された。



美しい絵は、美しい人の絵だった。


俺は父さんが綺麗な絵を描くために生み出されただけの子供で。


父さんは俺のルックスにしか興味がなくて、俺が服や顔を汚したりするたびに腹を立てて、暴力を奮ってきた。