小学一年生になる前は、なんで自分は整形されたのか分からなかった。 というより、俺は整形されたことに気づいてすらいなかったんだと思う。 「俊平ー、こっちおいで。お前の絵を描くよ」 「うん!!」 父さんは俺の絵を描いて、それを美術館に出品していた。 すごいと思ってた。 自分のことを描いてくれるなんて、嬉しいと思ってた。 ……辛い現実を実感するまでは。