一匹狼くん、拾いました。







神様なんて今でも俺は信じていない。






未来は楽しいなんて大嘘で、







俺にはこれからもきっと……沢山の困難が訪れるのだろう。








それでも、ここにいる奴らがいれば







何でも乗り越えられるって






俺は確信できるんだ。






なんてったって、ここにいる奴ら全員が





俺のことを闇から救い出してくれたのだから……。







楓、岳斗、俺は生きるよ。







自殺なんかしないで、ちゃんと生きるから……。






お前らとの記憶は、この胸に刻み込む。




花瓶に突き刺さったスターチスの花に、俺は目を移した。



紫色の綺麗な花だ。


「途絶えぬ記憶……変わらぬ心」


小声で、花言葉を呟いた。





俺はお前らとの記憶を、一生涯忘れない。






楓………俺はあんたを、一生涯愛し続けるよ。






俺に出会ってくれて、





恋をしてくれて、






好きだと言ってくれて







本当に、ありがとう。






大好きだよ……。







どうか、来世でまた君に会えますように。







Fin.