でも、別になくたっていいや。
たとえ親の愛がなくても、
俺にはこうやって、そばにいようとしてくれる友達がいる。
愛も、友達も、俺が全部欲しかったもんだ。
一度は露磨や父さんに奪われたけれど、
もうきっと誰にも奪われない。
それだけで、もう十分だ……。
ガチャ
「「「「「「「ミカっ!!!!」」」」」」」
「「俊平様!!」」
直後、病室のドアが勢いよく開いて、
結賀と廉と伊織と、それに緋也達血流の幹部と、魁斗や汐美が中に入ってきた。
俺は、慌てて仁から身体を放した。
「緋也……?」
直後、俺は緋也にぎゅっと抱きしめられた。
「この馬鹿ミカ。
……君如きが、僕に心配をかけるんじゃないよ」



