窓から照りつける朝日が眩しかった。




「ん……痛っ」





目を開けるとすぐに押し寄せてきた頭部の痛みに、俺は思わず顔をしかめた。





白いベットに倒れた俺の腕には点滴が付けられていて、まだはっきりしない意識の中で、辛うじてここが病院なのだと理解した。



緋也が別荘に向かうって言ってたから、ここは多分その近くの病院だ……。


「よぉ。


気がついたか、ミカ」




俺が倒れているベットの横にあった丸椅子に腰掛けて、仁は屈託もなく笑った。





「じっ、仁~っ!!!」





身体を起こした俺は、仁の胸に顔を埋めて、赤ん坊のように泣き喚いた。





「……ごめっ、ごめん、俺……っ」




「あーもう分かった!もう何も言わなくていい!!


緋也から全部聞いた。大丈夫だ。
……お前は何も悪くない」





背中を撫でられ、ポタポタと雨のように涙がこぼれ落ちた。






「ミカ、俺達華龍を守ろうとしてくれてありがとう。
……生きていてくれて、ありがとう。
無事でよかった」





「うっ、うわああああっ!!!」




俺は、叫び声をあげて泣きじゃくった。