行動で示せ……?
「露磨、2階の俺の部屋に行ってあれを持ってこい」
アレ……?
一体なんのことだ……?
「かしこまりました」
父さんにお辞儀をしてから、露磨は俺に視線を移した。
そして、俺を嘲笑うかのようにわざとらしい笑みを浮かべた。
クソ野郎……っ。
何もかも奪いやがって。
5分もせずに露磨が2階から持ってきたのは、銀色に輝いた手錠と首輪だった。
父さんは、満足そうな笑みを浮かべてそれを受け取る。
「さぁ、俺の犬になれ。これがリードだ」
俺の両腕を後ろ手で掴み、父さんは手錠で俺の手首を拘束した。
さらに首にくびわをかけられた。
「痛っ!!」
南京錠で、わざとキツめに首輪をまかれた。
静電気がパチパチとできて、
血はポタポタと流れていた。
痛い………っ。
でも、これ耐えとけばもう何もしてこないんだったら、
別にいいかな……。
「おやすみ、俺の薄汚い犬」
その言葉を聞くのを最後に、俺はその日意識を失った。



