嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!
「クスッ!!!」
廊下の先にいた露磨が小さく笑う声が聞こえてきた。
「……アハハ!
露磨、面白いか?
流石俺の自慢の執事だな!」
露磨の方に身体を振り向かせて、父さんは声を上げて言った。
俺の自慢の執事というその言葉が、
俺の自慢の息子という言葉に頭の中で変換されていく。
ねぇ父さん……何で、母さんと一緒俺を生んだの?
俺は息子でも何でもないの?
そこにいる露磨は、ただの執事じゃんか……。
それなのに父さんは露磨をまるで自分の息子のように大切に扱って、俺をゴミのように乱雑に扱う。
この差って何なんだよ……。
俺はゴミ以下か?



