「ミカは、どうしてそんなに人を信じようと思えるようになった? 本当に君は滑稽だよ。この世に本当に幸せな人なんかいない。 たとえいたとしても、その人は明日不幸になるかもしれない。 俺は、……そうなるくらいなら一生不幸でいいさ。 ………何かを壊されるくらいなら、いっそ壊す側に回った方が、人生は案外思い通りに進むんだ。 その方が楽しいんだよ」 緋也はあくまで、淡々と言った。