………それでも、俺は本当は、心の中では あの母親が好きだった。 大好きだった。 …………愛されたかった。 母親のことを考えないために、喧嘩を始めた。 華龍に出会って、ここが俺の居場所だって思えるようになった。 唐突に奪われて、為す術もなく立ち尽くしていた俺に、結賀は新しい居場所を作ってくれたんだ。 そこにいれるだけで、自分は生きてていいんだって言われている気がしたんだ。