タオルを受けとると、結賀はすぐに傷口を拭った。

銀狼はまた声を上げた。





俺は銀狼の長ったらしい前髪を上に上げ、
額に冷えピタを貼った。





「えっ……」「「「なんだこいつ……」」」




俺達は、銀狼の顔を見て思わず声を上げた。





陶器のように白い肌に、角張った逆三角形の輪郭。




ツリ目がちな二重の瞳に、七ミリくらいの長いまつげ。筋がしっかりと通った綺麗な鼻。




銀狼は、まるで人形のように整った美しい顔立ちをしていた。







それは、なんで前髪で隠した上でフードでまでして顔を厳重に隠してるのか疑問に思うほどのものだった。