俺はすぐに3人と一緒に、倉庫の3階にある幹部室に行く。
結賀が部屋の隅にあったベットに銀狼を寝かせたところで、俺は救急箱を用意した。
伊織は幹部室に着くや否や、冷蔵庫を開けて材料があるかどうか調べた。
材料があったからか、伊織は心底ほっとしたかのようにため息を吐いた。
まあ、お粥だから必要なものは
大してないのだろうが。
「しっかし、水ぶっかけるとか本当に血流はやり方が汚ねぇなぁ……」
俺の隣にいた結賀が、顔をしかめて言う。
銀狼のパーカーは濡れ、黒に近い色に染まっていた。
「仁、お前ここから家近かったよな?こいつのパーカー洗濯機入れてきて。スキニーは大して濡れてないからいいや。後、冷えピタ買ってこい」
結賀が銀狼の服をぬがせながら言う。
「了解。すぐ戻ってくる」
結賀にいわれ、俺はすぐに廉に救急箱を預け、幹部室を出た。



