「じゃあ、お前ら何にする?」





結賀は自分の目の前にあった袋を指さして、笑った。





その中には、5つほどのパンが入っていた。



クロワッサンに焼きそばパンやコロッケパン。それに、チョココロネやメンチカツの入ったパンなど、たくさんのものがあった。






「まずはレディファーストだろ。伊織姫、何がいい?」



ふざけ半分に結賀は言う。





「もう!姫なんてやめてよ、恥ずかしい!!じゃあ、チョココロネにしようかなー♪」



伊織は笑いながら言った。






「マジか……俺食いたかったのに」



隣にいた仁が小声でそんなことを言った。