「ミカ、話をしてくれてありがとう」 結賀は俺の頭をそっと、壊れ物を扱うみたいに優しく撫でた。 「辛かったね、ミカ……」 伊織と廉は涙を流していた。 「……ミカ、生きてていい。 守るから、守ってやるから、 ……俺たちの世界に居てくれよ」 仁は俺に、そっと語りかけた。 「あぁ、いるよ。お前らの世界に」