放課後、ホームルームが終わると、教室に結賀達が入ってきた。
「ミカいんじゃん!明日雨降んじゃねぇの?」
廉が笑いながらいう。
「降らねーわ、阿呆らしい」
俺はすかさず教室の窓際の一番後ろの席から立ち上がると、そう廉に言った。
「「「「…………」」」」
そんな俺の様子を見て、仁を含めた華龍の幹部と姫は、ただ黙っていた。
「……なっ、なんだよ」
戸惑った俺は、震えた声を出して言う。
「……やっと、普通に話してくれるようになったな!」
結賀は目を薄くして、口元をいっぱいに綻ばせた。
あぁ、そっか。
そうだな……。
今まで、尖ってたからな。
結賀と同じように、俺も今、華龍
とやっと普通に話せた気がした。



