俺は仁の家から出て、



駐車場に停めてあったバイクのところまで歩き、それにまたがって家に向かった。





「ただいまー」


スキニーのポケットから鍵を取り出して、ボロい家のドアを開けて中に入った。




昼に来ても母さんはいないか。




まぁ、謝ってばっかで顔合わせるの苦痛だからその方がありがたいんだけど。






玄関でスニーカーを脱いで台所の方に行くと、案の定母さんはいなかった。