「千、頼んだ」


えっ………………?


「やだぁお兄ちゃん行かないで‼」


離れたくない。


どうして私を離すの?


さっきまであった温もりが消え、安心感さえ全て流されたような気持ちになる。


私のそばにお兄ちゃんがいないだけなのに、こんなにも怖い。

不安で仕方ない。


「咲ちゃん、大丈夫だよ。

星を信じてっ。
アイツは強いから」


お兄ちゃんの強さ。


私の知らないもう一人の兄の顔。