*冬side*

大切なモノ、守りたい大切な子が目の前で傷つけられた。


「………っ……」


今もなお、泣いてるえみを抱き締めながら泣きたくなった。


君の唇に、目を向けた。

「えみ、キスしたい」
「やだ、だって、汚いもん」


さらに泣くえみの頬に添える手。

「やだぁ!!
やだ、冬っ離して‼」

嫌がるえみにキスをした。


優しいとびきりのキスをした。