「お兄ちゃん………っ」


女の子の声が聞こえた。

震えるその子の声が………。


「えみ‼すぐに助けるからなっ。
テメーらえみになんもしてねーだろうな」


光も、あまり通わない廃墟。



「まだ、なんもしてない。
これからじゃん」


男が一人、えみちゃんの体を押し倒した。


「イヤッ!!!!」


倒れた場所は、古びたソファの上。