「どう??
女の子ってさあ、暗いとこみんな怖がるよね。
肝だめしみたいで、良かったっしょ。
さあ、もう一人のお姫様こちらへ」

もう一人??


暗がりの道が、急に明るくなった。
その光が、私に近づいた。

長い髪は、ボサボサで目に涙を溜めた女の子がいた。


今にも零れそうなその涙。


「えみ!?」


冬さんが口にしたその名前に、彼女の瞳から涙がポロン、と流れた。