ドンドン!!ドンドン!!


チャイムを鳴らすことさえ忘れたかの様に、叩く音がした。


「俺は、どうしたらいい。


ずっと電話してるのに、出ないんだ。
今頃、えみは………っ」


ガチャ。


「冬、入れよ。


大丈夫だ。


今、千に連絡した。あいつならきっと……」


普段は信用に欠ける千も、今はきっと躍起になってるに違いない。