「はい、お姫様っ」

柄にもない星の言葉に、熱を持つ私の頬。


一緒に木馬に乗る星を見上げた。

私もね、あの時星が王子様に見えたんだ。


照れ臭いし、きっと君は笑うから言わないけどーー、昔から星にはいつも助けられた。

王子様…………。



私には、星が王子様だよ。



ずっと一緒に居てね。


私は星と、星空を眺めた。







ママと、パパが見てるから………。



「星、誓いのキスして。


ママと、パパが居なくても幸せになるよって誓いのキス」



もう、ママやパパには会えないーーー。


この空の遠いとこにいる。




きっと会えない。




曇り空を見つめて、なんだか悲しそうに空を眺めていた。


ぎゅっ。