*咲side*
「泣いてるの?痛い?」


行為の後、優しく問いかける星に私は泣きそうだった。

優しくて、甘くて目眩がしちゃうぐらいたくさん愛された夜。


私には忘れられない夜になった。


「星が、優しいからっ。
泣きたくなる。
ぎゅっ、ってしていい?」

まだ、お互い裸のまま、私は星に抱きついた。


「無理させたくないのに、抱き付いてるとなんか、したくなる」

なっ!!!!!


私、あれでも精一杯なのにーー。


「星、もう今日はダメっ」


「優しくするからっ」

そんな甘い声で囁くなんて、ずるい。


しないつもりで、いた筈なのに………

甘い甘い狼に、食べられてしまいました。


*咲side終わり*