「バカ過ぎて話にならないわ。
取りあえず咲ちゃん呼んだからっ、もうすぐ来るんじゃね?」


はあ⁉

冬の言葉に、信じられないと叫んだ。


「はあ⁉バカ過ぎて話にならないのは、お前だよ。 咲が来る?俺にどんな顔して会えと?

事情知っててそれかよ‼ーーーーガチャ……」


あ⁉


「帰ったよ~冬~‼」

このタイミングで、千の声。


足跡が二つに聞こえた。



ガチャ。


リビングのドアが開いて今一番会いたくない人に、あった。



いや、会いたかったけどーー


会いたくなかった。