ピクリ、とお兄ちゃんの体が、震えた。


「最初は気づかなかったかも知れない。
だけど分かるだろうが‼


夢と温もりが一緒だと、思ってんのか!!


こんなに泣かして、怯えさせて俺は、あんたを絶対許さない‼」



どう言うこと…………? 

私は、お兄ちゃんを見た。
うつ向いたまま、何も言わない。


「あー、途中から夢じゃないって気づいてた。

夢のせいにしても、咲を抱きたかった」





え……………?



お兄ちゃん…………