そんな顔、俺以外に見せるなよ。

「あれ?
冬、なんでここに………え、えみちゃんが何でここにーー。」


やっと気づいたかこのアホ。

それでも尚、えみはベットに押し倒されたまま動かない。


つか、動けなそうだ。

「つか、離せよ‼」

つい、怒鳴ってしまう。


「わり、咲かと思って」


いやいや、たとえ咲ちゃんでも手出すなよ。

やっとえみを離した星。

だけど、えみはなかなか起き上がらない。

赤い顔をしたままのえみ。


「えみーーーちょっと来いよ」

俺はえみを連れ出していた。