「私は、お兄ちゃんともう一回家族になりたい。

私には、たった一人の家族だからーー」

お兄ちゃんが、たった一人の大切なことは変わりない。

例え、他人でも築いてきた信頼も、全て流したくはない。

「爽くん、一緒に居れて良かった。

だけど、いつまでも離れては居られない」


向き合わないとイケナイ。



「分かったよ。

俺は、咲を信じる。

だけど総長、また咲になんかしたらすっ飛んで行きますからね。


そして、何回でも救いだします」


俺は魔女か、と呟くお兄ちゃんの声は


爽くんに届いているらしい。

ニヤニヤ顔の爽くんがいた。