「お兄ちゃん…私は、、お兄ちゃんは、ずっとお兄ちゃんだよ。

小さな時から、お兄ちゃんはお兄ちゃんだった。

私は、爽くんが好き」

ごめんなさい………。


私は、爽くんが好き。


今は爽くんで、心が一杯なんだ。


「じゃあ、最後にーーーやらせろよ‼」


えっーーーー?
お兄ちゃん??

鋭い瞳が、私を射ぬく。


「きゃっ、いやぁ、お兄ちゃんやめて」 

私は、床に押し倒されていた。

嘘だ………。



お兄ちゃんは、こんなことしない。



"咲、咲が好きだよ"

優しく微笑むお兄ちゃんの顔がちらつく。


「うるせー、黙れよ‼」

「ンッ」

キスで塞がれた唇。


心が痛い。

目の前の兄が、私をーーー襲う?

「いやぁ!!!爽くん!!」


気づいたら私は、泣きながら爽くんを呼んでいた。