ああ、そっか、あの時からだ。


俺には好きな子がいた。


いつも、爽と三人で仲良かった。

「あのさ、好きなんだ。
付き合って‼」


俺はその子に告白した。

「私、刻くん好き。

だけど、ごめんなさい、私、爽くんが好きなの」


好きな子さえ、みんな爽を好きになる。


それからだ。

爽が、嫌いになった。


爽が、守ろうとしている大切な人を


  汚したくなった。


「爽………お前が悪いんだよ。

お前が悪いんだよ」


俺は繰り返し言葉を繋いだ。


それは、自分が過ちをおかすのを信じたくないからだ。


爽の大切な人を、、



無理矢理奪いさらう過ちをーーーー。