好きなのに、諦めなきゃいけない恋が……

どれだけ辛いか、分からない。

どれだけ、悲しいか分からない。


咲は、柔らかい笑みを浮かべ、爽に抱きついた。

爽の腰に回す腕も、、


それを優しく触れる爽にも、、

"嫉妬"した。


嫌だ。


嫌だ。


触るな。


「俺ちょっとタバコ吸ってくるわ」


ここには居たくない。

側になんか居れない。


外の空気を吸いに出た。

照りつける夏の太陽が、俺を明るくさせる。

「ありがとうな」


誰にじゃなく呟いた。