「お兄ちゃんのバカ!!

爽くんはいつだって助けに来てくれた。
あの日だって、、爽くんが来てくれなかったら私ーー」


あの日ーーー?


なんの話だ。


「爽、もういいよな。
咲ちゃん、拉致られたんだよ。
俺に電話してきて、二人で助けにいった。


星、誰に何言われたか知らないが、仲間を疑うなよ」


千が呆れたように息を吐き出した。

いつものチャラけた感じは今は、ない。