「爽………聞きたいことがあるんだ。

遠回しは、嫌いだ。

だから、はっきり聞く。

お前は、裏切りモノなのか?」



驚いた顔をした爽がいた。


それは爽だけじゃない。

咲も、、


仲間も、、


「総長?なんですかそれはーー、意味がよく「咲のことも、始めから俺から奪うために、めちゃくちゃにするために、近づいたスパイなのか!?」



俺は、取り返しのつかないことをしてるのではーーそう、確かに感じた。


ーーーパシッ



乾いた音が、響いて右頬がジンジン痛い。


「お兄ちゃん、ひどいよっ。

爽くんは、そんな人じゃないよ」


君が泣いてる。


君を泣かせたのは誰?


ああ、俺が泣かせたのか。