*翌朝*


あくびを噛み殺した冬がいた。

「なんだ?寝れなかったのか?」


俺の言葉に、睨む冬。

「深夜に犬が吠えてさあ。
やめろぉぉ!!とか言って、寝れなかったんだよ。
えみと、せっかくイチャイチャして寝れてたのにあり得ないわ」


「ちょっと、冬余計なこと言わないで‼」


言わなきゃばれないことをサラリ、と言う冬に、怒るえみちゃん。


朝から、賑やかな食事をして家を出た。

どんな時でも、朝は来る。