「まあ、だけど爽はかっこよくなったよな。
咲ちゃんがいるからか、めちゃくちゃかっこよくなった、って評判だぞ。

まあ、頑張れ」


なんか、頑張れそうにない。

その日は、なかなか寝付けなかった。

君の姿が、目に焼き付いて眠れない夜になった。


白い肌に触れる爽。


交わる体。


「ンッ、爽くん」


爽を呼ぶ君の声。

やめろ…………



「やめろぉぉ!!!!!」


怒鳴った深夜。


誰もいない室内に、夢なんだと気づいた。

全部夢ならいいのに、と思った。