「シュウ………」

シュウの名前を呼ぶリナ。

「千くん、大好きだよ」



シュウが好きだったリナは、一度も俺をみたことはない。

はじめて、リナが俺を見た。


今まで色のない瞳をしていたリナが、俺を見た。

その瞬間、リナを抱き締めていた。



幸せが来たと思った。
だけど、、

誰かを蹴落としての幸せなんて、あり得ないことだった。


リナがーーー


自殺した……。



シュウの後を追ったんだ。


俺は、もう人を愛さないと決めた。


俺は、咲ちゃんを見た。

君を好きにはなりたくない。

大切な仲間を失いたくない。


俺は、この気持ちに蓋をした。


*千side終わり*