俺の名前は、佐伯千。

白夜の幹部。
普段は遊び人でチャラいイメージの定着位置にいる俺の心の奥底なんて、、


誰にも気づかれたくない。

冬が、腹黒いと人は言うけど一番の腹黒は確実俺だろう。


俺は、チラリ、と震えた咲ちゃんを見た。



"守れて良かった"ーー。


安堵した。


「千さん、ありがとうございます」


泣きそうに瞳を潤まして、見る咲ちゃんの頬に手を伸ばす。


ダメだ。


人のもんに手を出しちゃ、"誰かが傷つく"ーー。


「咲ちゃん、デートしょ」


俺にはこの身軽さがあっている。