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毎晩、寝るのが苦痛だった。


ずっと好きな君が、そばで寝てる。


苦痛以外何者でもない。


「寝た?
咲?」


返事のない咲。

聞こえる寝息に、少し指先が動いた。

白く華奢な腕に手を這わせたら、少し動く咲にドキドキする。


それでも起きない咲の足に、赤い痕を残したこともある。

君が好きだった。

好きで好きで仕方なかった。