「おいで、咲ちゃん」

小さな咲ちゃんが、小走りで走ってきた。

抱き締めて君の頬にキスしょうとしてやめた。


総長がいたからーー


「総長、間が悪いです‼」


「わりいな、邪魔するために来たようなもんだ」


本当、総長素直なんだから。

クスリ、と笑う俺。

この日、咲ちゃんとも一緒に明日のお披露目の準備をした。

簡単な飾り付けを、手伝って貰いながら。