「ひっ!!!総長、なんで!?
いや、これはーーっ、咲ちゃん起きて‼」


うまい言い訳が浮かばず彼女に頼る俺。

「んーー、何?
爽くん、ぎゅっ、ってして」


更に寝ぼけてる咲ちゃんに、焦る俺。


「咲ちゃん、目の前目の前‼」


咲ちゃんは、不思議な顔して前を向いた。


「…………………お兄ちゃん、おはよ」


数秒固まる咲ちゃんだったけど、挨拶は忘れないらしい。


「咲、お前………爽とーーしっ「してないです‼
キスすら、してないです‼

本当です‼」


これだけは、嘘偽りない真実だ。