ガヤガヤとした大衆の中。


覚悟を決めなきゃーーー


私は、一歩踏み出した。

ガクッーーーー



えっーーー



「きゃっ!!」


台の上に乗っていた私は、躓き傾く体。


え、嘘!?


投げ出された体。

ーーーグイッ



不意に強い力に抱き締められた。


「大丈夫?」



大衆の先頭にいた金髪の髪の男の子が、私を受け止めてくれた様だ。


怖くない金髪の少年。