「初めまして。春芽吹雪といいます。僕の責任を持ってこちらへ呼びましたので、咎めなら僕が」 優雅に胸に手を当てる吹雪さん。 「もしかして、神宮先生の恋人さんとかですか?」 あ。 まだ奥の部屋にいた私には、背中しか見えないはずの吹雪さんなのに、額が青筋だったのがわかった。 「男です、それ」 流夜くんは行儀悪くも吹雪さんを指さした。 笑満のご両親はその指の向いた先を追う。 「………」 「………」 「女性ではありません。吹雪は男です」