「――神宮」
「あ?」
「俺も同席させてくれ」
「………」
「お願い、します」
「……どうしてだ?」
私の耳にも、流夜くんの声は冷えて聞こえる。
「お前らが俺の親代わりって立場でいてくれるなら、頼むのは俺からあることも筋だと思う」
「「………」」
流夜くんと降渡さんは同じ顔で黙然としている。
先輩は真っ直ぐに二人を見上げる。
私は、これが答えなんだと気づいた。
先輩の進路は、先輩のもの。先輩の人生は先輩が決めるもの。
だから、私や笑満が何をするというわけではなく。
本人の問題なのだと。
本人が動かないと、何も変わらないということ。
降渡さんは言った。「お膳立てはいくらでもする」。その意味。
その思考を肯定するような声が響いた。
「いーんじゃない?」



