朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】



と私は感じたけど、そこはかなり流夜くんの琴線らしくお腹に一発喰らっている降渡さん。ほんと打たれ強い……。


懲りないというか。あ、二発目。


そして斎月のこと、徹底して遙音先輩には知られたくないんだな……。


「お、おーけーわかった。ちゃんと待機してマス……」


「そーしててくれ」
 

降渡さんがいつもの如く折れた。


これでも三人の力関係、吹雪さんが一番上なんだよなあ。


なんなら三つ巴ってればわかりやすいのに。


でもそれだと吹雪さんに克(か)つのが降渡さんになる。……無理目だな。
 

テキトーなことを考えて気を紛らわせていると、先輩がまた噛み付いた。


「神宮、お前おじさんたちの反応わかってたな?」


「一般的な反応の一つとしては当然考え付くだろ」


「………。そうかよ」
 

先輩は自責するような顔になった。


「オトー、顔怖いー」
 

頼がへらへらと言って来た。くそ、こいつの能天気さが羨ましい。