朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】



「日義、カメラ厳禁だからな。シャッター音でトラブル起こすから」


「えー」


「文句あるなら帰れ」


「やですー。生満子お母さんも憲篤父さんも写真は撮ってるんで別に取る必要ないっすから」


「じゃー咲桜も俺も撮るなよ」
 

流夜くんが肝心なところを言い渡すと、頼はそっぽを向いてひゅーと口笛っぽいものを鳴らした。


誤魔化し方下手だな。


私、平坦な瞳。後でまたカメラ没収しないと。


「もうすぐ松生のご両親来るから、一人も奥から出るなよ」


「え……全部、先生が?」


「と、これと吹雪もいる」
 

これ、と言われた降渡は「おー」と返事した。


「つーか寝ててもいい? ここんとこ徹夜続きでさー」


「お前は何のためにここにいんだよバカ」
 

あくびを手で隠した降渡さんの頭をはたいた。降渡さんは「えー」と不満の声。


「遙音の進路納得させんなら、先鞭打ってる奴見せりゃ
「黙れ」
 

あ、たぶん今、斎月のこと言おうとした。