今じゃないだけで、考えなければならないことだ。
流夜くんがどれほど見せまいとしても、その傍らを願うから。
「―――は、はははっ」
乾いた笑声を出したのは、引いた位置にいた先輩だった。
「ああそうだな雲居くそっお前に教えられるとかほんと腹立つこれならまだ頼に示された方がマシだ――笑満ちゃん」
瞳が、煌めいていた。星の光一つ得たみたいに。
「は、はい」
「ごめん、こんなザマになって」
「……ううん」
「俺の至らなさだ。ごめん。――俺じゃなくて、笑満ちゃんが選ぶのだったのに」
「あ、あたし……? 選ぶって……」
「うん。もし、一度選んでくれていたら、それに確信を持ってくれたらそれでよかったのに。……うちの親とか知ってる生満子おばさんと憲篤おじさんだったから、揺れてた」
笑満は視線を俯けた。笑満が決めていた答えに触れる前に閉ざしてしまった両親の手。
笑満はまだ、庇護下なのだ――



