朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】



頼でも、『流夜くんの同業者』イコール『女』とはすぐに思いつかない先入見があるようだ。


……更に中学生だって言ったらどうするだろう。


司くんのこともなんかわかった風だけど、年下とは気付いているのかな。


「……ふーん。お仲間は咲桜の敵じゃないの?」


「いや、さっきの――司くんっていうらしいけど、あの人が彼氏だから。そういうの言うと怒られるから。流夜くんに」


「言って怒られたん?」


「……言って困らせた」
 

怒りはしなかったけど。


……と言うか、流夜くんに怒られたことないかもしれない。


いつも自分が癇癪起こして怒ってばかりで……大人の余裕か! 年の差が憎い!


「それよか頼、なんでここにいんの? 笑満連れて帰ってって言ったよね?」


「……笑満が、咲桜が何か企んでるから帰らんって言い張ってこっち来た。任務失敗。ごめん」


「……いや、謝ることじゃないよ」