「………」 考える時間はある。今は高校一年生。 「吹雪さん」 声は凛と響く。 「ありがとう、ございました」 深く礼をする。吹雪さんは「うん」と答えた。 「どういたしまして」 「はい。その……これからも、よろしくお願いします」 私が一瞬詰まりながら言うと、吹雪さんは右手を差し出した。 握手を求める形。 「勿論。こちらこそ、よろしく。僕の戦友」 「………はい」 同じ道を、歩く人。ならば、そう呼んでもいいだろうか。 私も、あなたを。 手を、握り返した。