「俺の言動にも問題があったから招いたことです。謝るのは遙音と咲桜にだけで構いません。――朝間先生。見計らったような来訪どうも。二人を先にお願いします」


「あら。神宮さんにお願いされるなんて珍しいですね。明日はマグマでも降る予報でしたっけ?」


「星が振って来ても朝間先生に頼みごとなんてしたくないですが、生徒も大事なので」
 

見物しているヤツらは、ヒョオオオ、と、吹き荒ぶ氷雪と、龍と虎が神宮と朝間先生の背後に見えただろうな。


「みんな。三人を連れて行ってもいいかしら? まだ言いたいことがあるなら、元凶でもあるわたしが聞きますよ?」
 

にっこり微笑まれて――みんなも、朝間先生は敵に回してはいけないタイプだと悟ったみたいだ。


いつもの天使と言われる笑顔ではなくて、怒りを含んだ笑い方だった。


……そういう人を敵に廻す神宮って。