「なんかいつもと違う反応だね。流夜くんに対抗心燃やしてるのはいつもだけど……琉奏くん、何かあった?」


「あ、それは、その……」


「話したくないんなら無理にとは言わないよ?」


「……尊さん――『十三』のお一人として、聞いてもらいたいのですが……」


「うん。その名前出されたら聞かないわけにはいかないね」


「実は、最近ある方にDNA鑑定を依頼されたんです。血縁関係の証明です。ただ……俺は一つ疑念を持ってしまっていて……持っていた検体と、もう一つ検査にかけてしまったんです」


「……それで?」


「……証明、されました。依頼者からの、血縁関係の証明と、俺が調べた関係の証明、ともに」


「……それで、何に苦しんでいるの?」