水族館からの帰り道、電車に揺られて、穂純もユラユラしていた。 早めに乗ったので、席に座ることができたのだ。 「着いたら起こすから、寝てていいよ。」 そう言って、穂純の頭を私の肩に傾けさせる。 「ありがと……」 程なくして、眠りに落ちたようだった。 「……おやすみ。」 私は、幸福感に包まれていた。