下がじんわりと湿り、腰を抜かしながら雫は高笑いをした。冷たく殺風景な部屋が真帆と悠雅を中心に薔薇園へと変わっていくのを雫は感じた。
猛毒の棘に囲まれ、誰も手出しができないその牢獄の中でも二人は結ばれない、そんな情景が雫の目に映る。


雫は期待以上の結果に満足し、笑いながら二人の姿をカメラへ何枚も収めた。